はじめてのおつかい そのさん

https://chanchan2828.hatenadiary.jp/entry/2018/12/06/133011
前回の続きです。




部屋のチャイムがなり僕は大きな期待と少しの不安を胸に抱きながらドアを開けました。
不安というのはもちろん容姿に関してもそうなんですがそれよりきちんと”母親”になってくれるのかどうか。 これに尽きると思うんですよね、こういう事は。

例えばいくら可愛くたって「お前みたいなオタクが赤ちゃんプレイ(笑)」みたいな感じだったらやる事もやれないじゃないですか。

まぁそんな事を考えながらドアを開けたんですけど真っ先に思ったのは「うわ、めっちゃ普通」でした。

本当に良くも悪くも普通としか形容するしかない感じだったんですよね。

一安心したら再び緊張が襲ってきて筆下ろしもののAVに出てる童貞みたいに直立不動になってたら「お兄さん緊張してるでしょ~笑」みたいな軽い感じで話しかけてくれたので少しほっとしたんですけど思い返してみると既にここから始まってたのかなって。
詳しくは後述しますが結果的に僕は完全に子供になれたんですけどそういう空気作りが抜群に上手かったんですよ、物凄く。



まぁまずは赤プといっても当たり障りのない会話から始まるんですよ。
「今日はお仕事だったんですか~?」
「うん」
「大変でしたね、お疲れ様♡」
「うん」
「お兄さんどこから来たんですか?」
「うん」

こいつうんしか言ってねえな。

「お幾つなんですか?」
「お姉さんいくつなの?」
「24ですよ~」
「へ~俺は25(28)」
「年上なんですね~」

みたいなね。
ね。
ね。

こいつサバ読んでるなって?
しょーがねーだろ!お前らもやってみ???読んじゃうから!!!恥ずかしいんだよ!!!!

そんな会話をしていたら女の子がおもむろに机に目線を向けます。
その目線の先には先程なぜ起動させたか未だにわからないアズールレーンが起動してある僕のスマホが。
「も~ゲームばっかしてちゃダメでしょ?」と先程とは違う少し諭すような口調で僕に問いかけます。


ここで賢い僕は鋭く気づいたんですよね。

なるほどね、と。
これ始まったな、と。

だって女の子(この瞬間から僕のママになったので以降はママと呼びます。)の身にまとってる空気と言うかなんかそんなものが明らかに変わりましたもん。
伊達にアイドルの子供として生まれてきてねえんだぞと。あまり俺を舐めるなと。
僕はそう意気込みこう答えました。




「ごめんなさい……」



するとママは万遍の笑みを浮かべて僕を優しく怒ってくれてその後に
「お風呂入ろっか?」


「うん!」
僕も万遍の笑みを浮かべて答えます。


そんでもってお風呂に入りに行き服を脱ぐんですが普段ならここでチェックが入るんですよね、何とは言わないんですけど。

その時はそんな事一切考えなかったからね、まじで。
その位既に入り込んでいたのでやっぱりプロは凄いんですよ。


「どっか痒いとこない?」

「うん!平気!」

ママにそう聞かれながら僕は子供らしく元気な返事をします。(挨拶は大切だからね!ね!)

そんな感じで体を洗ってもらった後にママが体を拭いてくれて先に待ってられる?と聞かれたので僕は子供らしくいい子に先にベットに行き大人しく待ってたんですよね。
その時の僕は寺田心くんに負けずとも劣らない子供らしさでした。

そうこうしてるうちにママがお風呂から上がってきます。


続く